熊本空港アクセス鉄道 中間駅設置により所要時間が長くなることへの懸念の意見
台湾の大手半導体メーカー、TSMCの工場進出を受け、商業施設や宅地の開発を計画している大津町。整備を進める空港アクセス鉄道の肥後大津駅と熊本空港との間に、新たに中間駅を設けることを検討しています。年頭の記者会見で蒲島郁夫知事は、中間駅の可能性について大津町と一緒に検討したいと話しました。
現在、熊本駅から熊本空港までの所用時間はバスで60分から80分。熊本県は、空港アクセス鉄道を整備すれば、これが44分に短縮されるとしています。一方、JR九州は、豊肥線の三里木と原水の間に新たな駅を設け、2027年春の開業をめざすことを発表しています。
15日の県議会では、この2つの駅を設けた場合、熊本駅から空港までの所要時間が長くなることへの懸念が示されました。
■鎌田聡議員
「新駅・中間駅設置による所要時間への影響について、どのように考えているのか伺います」
■熊本県企画振興部 富永隼行部長
「JR豊肥線の運行ダイヤによれば駅での停車時間は1分程度であることから、前後の減速・加速を考慮すると、数分程度増加することが想定されます」
県は今後JR九州と協議し、設備の改良や快速運行など所要時間短縮の可能性についても検討する方針です。大津町は空港アクセス鉄道が完成予定の2034年度に合わせて中間駅の設置を目指すとしています。