【自動運転】JR九州が鹿児島線の一部で導入を発表
JR九州は3月から鹿児島線の一部で自動運転を導入すると発表しました。
JR九州の古宮洋二社長は22日の会見で、3月16日のダイヤ改正に合わせて鹿児島線の乗客を乗せた列車で自動運転を始めると発表しました。
【21日の試験運転】
(ボタンを押す運転士)「出発進行、制限なし!」
■FBS福岡放送 松原健介記者
「列車の運転は始まっていますが、運転士はレバーに手を添えているだけで動かすことはありません」
鹿児島線での自動運転では、運転士が乗務します。発車ボタンを押すと列車は自動で加速し、停車する時には減速します。手動での操作も可能で、緊急停止などのトラブルに対応できます。
今回、自動運転が始まるのは、福岡県を走る香椎線と、福岡県の折尾と二日市の間です。一方、自動運転の車両は北九州市の門司港から熊本県の荒尾まで走行できる仕様となっていて、JR九州は2025年度末までに自動運転の導入を目指します。
■JR九州 古宮洋二社長
「最新の技術を使って、1つ低いランクのできれば2つ低いランクの資格で色んな鉄道の仕事ができるローカル鉄道を維持していく上で、これをやらなきゃ維持できない」
将来にわたって運転士不足が懸念される中、いかに安全性を維持して効率的に業務を運営するか、自動運転に期待が高まります。
【スタジオ】
(東島大デスク)
列車の自動運転は運転士不足に悩む鉄道会社の悲願です。とはいえ鹿児島線の場合はまだ自動運転のための支援です。
(畑中香保里キャスター)
自動運転ではない?
(東島デスク)
自動運転には段階があります。
▼レベル2 運転士が乗って緊急時に運転操作を行う。
▼レベル2.5 運転士は乗らずに車掌だけが乗り、緊急時には乗客の避難誘導などにあたる。
▼レベル4 無人運行
今回は、鹿児島線の門司港から荒尾までの間の一部区間でこの2.0を実施します。目指すのはやはり2.5ということになります。
(畑中キャスター)
2.5以上は?
(東島デスク)
国交省も導入を急いでいますが、阻んでいる大きな課題は踏切です。踏切周辺では不測の事態が起きやすく、自動運転の天敵といえます。しかしJR九州の香椎線の一部区間ですでに導入、3月からは全線で実施する予定ですので、鹿児島線でも段階的に広がる可能性があります。