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「1円でも多く…」青森県産りんごを首都圏などに輸送する運賃値上げ 荷主理解を示す 

2024年9月11日 17:28
「1円でも多く…」青森県産りんごを首都圏などに輸送する運賃値上げ 荷主理解を示す 

県産りんごを首都圏などに輸送する運送業者の間で運賃の値上げの動きが広がっています。ドライバーが不足する2024年問題や経費高騰などで苦しむ運送業者に対し荷主側が理解を示したかたちです。

弘前市のつがる弘前農協ではことし収穫したりんごの出荷が始まっています。関東や関西などへの長距離輸送を地元の運送会社およそ17社が行っています。今年産のりんごの輸送の運賃は去年と比べて12%から16%値上げしました。残業規制の強化で人手が不足する2024年問題や経費の高騰などで苦しむ運送業者に理解を示し値上げの要請に応じたといいます。

★つがる弘前農協販売課 出雲正人 課長
「りんご産業全体を考えた時に消費地へりんごを運ぶのは大事な役割なので地域一体となって取り組んでいかなければならないと思っています」

ただ値上げした分の経費は生産者の負担となるため農協はりんごが高い値段で売れるよう販売努力をするとしています。

★出雲正人 課長
「その分我々としても1円でも多く生産者の手取りの部分を上げていきたいという思いはありますので販売のほうで頑張っていくという決意でございます」

一方市内の運送会社大勝運輸は全体の3割を占めるりんご輸送の運賃が去年と比べて15%ほど上がったと言います。

★大勝運輸 飯田貴康 代表
「今回2025年度産の運賃の交渉に関してはJAはじめいろんなりんご業者が我々の今の苦しい現状を理解していただき 上げていただいてすごく感謝しています」

大勝運輸では燃料費高騰に加え、2024年問題に備えドライバーの給料を上げてきたため経営が厳しかったといいます。

★飯田貴康 代表
「(りんごの)運賃が上がったので持ち出しがなくなりますそうすることで今後末永く商売ができると思うんですけど」

県産りんごは運送業者を含め地域全体が一丸となって首都圏などの大消費地へ届けられています。

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