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「水電解スタックの生産量は、全世界導入量の5分の1にも匹敵する」大阪府の大手メーカー”カナデビア”が山梨県都留市に新規工場建設へ 山梨

2025年2月7日 19:46
「水電解スタックの生産量は、全世界導入量の5分の1にも匹敵する」大阪府の大手メーカー”カナデビア”が山梨県都留市に新規工場建設へ 山梨

 水素発生システムに欠かせない装置を作る大阪府の大手メーカー「カナデビア」と県などが協定を結びました。

 7日、産業機械や発電設備などを手がけるカナデビアの桑原道社長や、長崎山梨県知事、堀内富久都留市長が出席し 、都留市厚原に工場を建設するための協定書を交わしました。

 この新工場では山梨県が進める「P2Gシステム」の中で水素を発生させる中核機器「水電解スタック」を量産します。

 長崎県知事は「実証から実装とサイクルを早めることができる。県民の水素事業に対する理解が深まって、水素関連産業の優位性につなげることができるのではないか」と話しました。

 締結式を終えたカナデビアの桑原社長に、約80億円もの投資となる新規工場建設を決めた理由を聞くと…。

桑原道社長は「脱炭素社会の実現に向けた事業だと考えて(新工場建設の)投資に踏み切った。一番重要なものと考えているのは人材。山梨県の若者、専門家らのネットワークを通じてこの事業を成功裏に導きたい」と答えました。

 新工場の従業員は地元採用を含めて100人としていて 、2028年度末の完成を目指すということです。

 都留市の新しい工場で生産される「水電解スタック」は、現在の世界の導入量の5分の1にも匹敵するということで、海外からも注目される可能性があります。

最終更新日:2025年2月7日 19:47
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