中国の旧正月にあたる「春節」に合わせた大型連休が28日から始まりました。富士山の麓、富士北麓地域は大勢の団体客でにぎわい、コロナ禍前を上回る予約が入っているホテルもあります。

　春節に合わせた大型連休初日の28日、富士河口湖町の河口湖駅では朝から、大きな荷物を持った中国人観光客が長い列をつくりました。

　富士河口湖町浅川の富ノ湖ホテルです。こちらでは例年、春節の連休に入ってから混雑する傾向がありますが、今年は連休の10日ほど前から2月上旬にかけ、すでに満室が続いています。その9割近くが中華圏からの予約だといいます。

　中国人観光客の旅行形態にも変化が見られます。去年までは個人客が中心だったのが、今年はコロナ禍で落ち着いていた団体ツアー客が増加。1組30人ほどの団体客が1日に6組訪れる日もあるということです。

富ノ湖ホテル 渡辺亮 支配人
「去年が思ったほど中華圏の方が来られなかったので今年は心配していた部分が大きかったが、いい意味で期待を裏切ってくれた。コロナ禍前に比べても1割以上は増えていると思う」

　観光客の増加は土産店でも。河口湖駅前の土産店では来店者が去年に比べて2割ほど多く、一年を通して最も混雑するという春節の大型連休に期待が高まっています。

ふじさんプラザ 駒谷ほな美さん
「多くのお客様がたくさんの物を買っていくので、常に品出しをしている。（春節の連休は）お客様の数も増え売り上げも伸びるので、大変ありがたく思う」

　春節に合わせた大型連休は2月4日までです。