燃料電池トラック開発へ連携 山梨大と三菱ふそうが協定締結 水素研究の知見生かす 山梨
山梨大と「三菱ふそうトラック・バス」 は2日、水素を燃料とする燃料電池トラックの開発に向けた連携協定を締結しました。水素・燃料電池の研究をリードする大学側と車両開発に強みを持つ企業側がタッグを組み、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指します。
締結式では山梨大の中村和彦学長と三菱ふそうトラック・バスの松永和夫会長が協定書に署名しました。両者は今後、水素を燃料とする燃料電池トラックの開発や技術確立に向けて共同研究を行います。
三菱ふそうトラック・バスは2017年に国内初の電気小型トラックを開発するなど脱炭素に向けた取り組みを進めていて、山梨大が強みとする水素・燃料電池にまつわる材料研究の知見を車両開発に生かしていく考えです。
山梨大 中村和彦 学長
「お互いの技術水準を向上させて人材育成および研究成果の社会還元によって、社会の求める課題を解決していくことが可能になると考えている」
三菱ふそうトラック・バス 松永和夫 会長
「山梨大の最先端の知見を共有することで、当該分野での技術開発に弾みをつけたい」
三菱ふそうトラック・バスは2039年までに新型車両のすべてで、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指すとしています。