【なぜ?】甲府市が渋谷区と災害協定 避難者を受け入れ きっかけは「甲州街道」 山梨
甲府市と東京・渋谷区、長野・茅野市の3自治体は22日、災害時の支援協定を結びました。甲府市とは縁のなさそうな大都市・渋谷の協定締結…そのワケとは?
22日は甲府市役所で締結式が行われ、甲府市の樋口雄一市長と渋谷区の長谷部健区長、茅野市の今井敦市長が協定書を交わしました。
まったく縁がなさそうな3自治体ですが、協定締結を呼びかけたのは渋谷区。大規模災害時の住民の避難場所を探していたといい、キーワードとなったのが「甲州街道」でした。
渋谷区 長谷部健 区長
「区民が避難できる場所が欲しいという思いから、甲州街道沿いに100キロ、200キロ(の距離)にある所に渋谷区として縁ができたらありがたいなと思っていた」
甲州街道=現在の国道20号は江戸幕府によって整備された五街道の一つで、東京・日本橋と下諏訪を結んでいます。協定ではその街道を生かして3自治体が広域避難のほか、食料や医療の提供、自治体職員の派遣などの相互応援を行います。
甲府市 樋口雄一 市長
「本日の協定締結は大規模災害に供えたさらなる防災対策を構築し、さらに安全安心な体制を整えられてうれしく思う」
3自治体では今後、防災訓練への参加や救援物資の備蓄量など防災情報を共有していくとしています。