村全体が謎解きの舞台!“没入型”体験イベント開催へ「閑散期の目玉に」山梨・丹波山村
人口約500人の小さな村で起きた事件の解決に観光客が挑むー。山梨県丹波山村でこの春、村を丸ごと舞台にした“没入型”の謎解き体験イベントが行われます。村では新たな観光の目玉として期待を寄せています。
村人役の男性
「最寄りの駅までは、4時間もあればたどり着く。道は教えるからな」
ツアーガイド役の女性
「4時間!何言ってるんですか、4時間もみなさんを歩かせるわけにはいかないんですよ」
ツアーの一行が立ち寄った村内の施設で突然、交わされるやり取り。
15日、地元関係者やインフルエンサーらが参加して本番さながらのリハーサルが行われました。
展開されていくのは村に古くから伝わる“オオカミ信仰”をモチーフにしたオリジナルストーリー。
ミステリーツアーの一行がトラブルで丹波山村に立ち寄ることになり、村民と交流しながら村で起きる事件の解決を目指す、というものです。
参加者には一人一人役割が与えられ、LINEで送られる指令や運営の指示に従いながら役になりきって謎解きに挑みます。
宿の主人役の男性
「正解は丹波山村です!みなさん解けてましたね」
この没入型の謎解き体験イベントを企画したのは村と東京都内のイベント企画会社です。
村が丸ごと会場となるイベントは珍しいといい、役場や神社、カフェなど村内の12地点が探索スポットとなっています。
参加した村民は
「大規模でやっているなと思う。イベントを楽しみながら村を知れるのは面白いなと思った」
イベントにはツアーの参加者になりきる「日帰りプラン」と村民になりきる「宿泊プラン」があり、村は観光客数が落ち込む時期の目玉イベントとして集客に期待を寄せています。
丹波山村地域創造課 矢嶋澄香さん
「これが初めて丹波山村を訪れるきっかけになる人がたくさんいると思う。今まで来たことがなかった人が村を訪れてファンになり、村を知る人が増えることを期待する」
丹波山村を舞台にした没入型の謎解き体験イベント「狼ノ村から遠吠えは消え、想いが残る~」は3月から5月までに6回の開催を予定しています。