NATO首脳会議が開幕 今後のウクライナ支援など協議へ
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、NATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議が開幕しました。ゼレンスキー大統領も出席し、今後の支援などが協議されます。会場から山崎記者が最新情報を伝えます。
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会議では、ウクライナが求めているNATO加盟に向け、どのような道筋を示すかが焦点となります。
ゼレンスキー大統領は、会議を前に加盟について期限を示さないのは「前例がなく、不条理だ」とSNSに不満を投稿しました。
ただ、アメリカのバイデン大統領は「加盟国の意見が一致しているとは思わない」と述べ、現段階での加盟に否定的な考えを示しています。
NATOでは、加盟国に対する攻撃をNATO全体への攻撃とみなすため、現時点でウクライナが加盟するとNATOが即座に参戦することにつながる恐れがあるからです。
バイデン大統領は、NATOのように防衛義務はないものの、長期的な軍事支援を行うアメリカとイスラエルとの協定をモデルとした協定を結ぶ用意があると明らかにしています。
また、NATOは、ウクライナの加盟を早めるため、必要な手続きの一部を免除することで合意する見通しです。