中国政府は、ロシアのラブロフ外相が今週、中国を訪れると発表しました。国際会議に出席するためで、中国側とウクライナ情勢について協議する可能性もあります。

中国外務省は、今月30日から31日にかけて、中国の安徽省で行われるアフガニスタン情勢についての近隣諸国の外相会議に、ロシアのラブロフ外相が出席する予定だと発表しました。在中国のロシア大使館は、ラブロフ外相が今月31日に訪中すると発表しています。

ウクライナ侵攻が始まってから初めて、ロシア政府の高官が中国を訪れることになります。中国側は王毅外相が出席する予定で、中露外相会談が行われウクライナ情勢や両国の経済協力などについて協議する可能性もあります。

中国はこれまでロシアの立場に配慮を示しつつ、表向きは中立を維持する“あいまい戦略”をとっています。欧米諸国や日本がロシアへの非難と制裁を強める中、中国がロシアとどのような協力関係を示すかが注目されています。

写真：在中国ロシア大使館ウェイボーより