WHO 「サル痘」新名称に「M痘」を推奨と発表 1年間は両方を併用、段階的に「サル痘」の名称を廃止へ
欧米を中心に感染が広がり、日本でも感染が確認されている「サル痘」について、WHO(=世界保健機関)は、「M痘」と呼ぶよう推奨すると発表しました。
WHOは28日の声明で、「サル痘」の新たな名称として「M痘」を使用することを推奨すると発表しました。1年間は両方の名称を併用し、段階的に「サル痘」の名称を廃止するとしています。
「サル痘」の名称は、1958年に原因となるウイルスがサルから発見されたことから使用されてきましたが、WHOは、感染拡大は人と人の接触が原因で動物のサルとは関係がなく、「誤解や偏見につながる」と批判が出ていたことから、名称の変更を検討していました。
WHOによりますと、サル痘は今年に入って110の国と地域で8万1000人以上の感染が確認され、55人が死亡しています。