米FRB 経営破綻のSVB対応に不備認める 検証結果を公表
アメリカのFRB(=連邦準備制度理事会)は28日、3月に経営破綻したシリコンバレーバンクについて、対応に不備があったとする検証結果を公表しました。
連邦準備制度理事会は、3月に経営破綻したカリフォルニア州に本社があるシリコンバレーバンクに対する監督について検証し、100ページ以上にわたる報告書を発表しました。報告書では、「シリコンバレーバンクの経営陣はリスク管理を怠っていた」と指摘する一方で、金融当局側も「銀行が規模を拡大して複雑化する中で、脆弱(ぜいじゃく)性を十分に理解していなかった」と対応に不備があったことを認めています。
シリコンバレーバンクは、経営破綻した時点で他の銀行と比べておよそ3倍の未解決の指摘事項があったということで、検証にあたったFRBのバー副議長は、金融当局の監督と規制を強化する必要性を訴えました。