ウクライナの広い範囲でミサイル攻撃 若い女性と3歳の子ども死亡
ロシアによる侵攻が続くウクライナで28日未明、広い範囲でミサイル攻撃があり、東部の街・ドニプロでは集合住宅にミサイルが着弾し、若い女性と3歳の子どもが死亡しました。
ウクライナメディアによりますと、28日未明、ウクライナ全土で空襲警報が発令され、中部・チェルカッスイ州では、ミサイルが集合住宅に着弾しました。現地からの映像では、建物の一部が大きく崩れ、火災も起きているのが確認できます。
また、東部の街・ドニプロでもミサイルが着弾し、若い女性と3歳の子どもが死亡したということです。
首都・キーウや南部・ミコライウなど複数の町でも爆発音が聞こえたと伝えられていますが、詳しい被害の状況は分かっていません。
地元メディアは、ロシアの爆撃機から複数のミサイルが発射されたと伝えていて、キーウ当局は防空システムが機能しているので落ち着いて防空壕(ごう)に避難するよう呼びかけています。
ウクライナでは前日の27日も、ロシアが黒海から発射した巡航ミサイル「カリブル」で南部・ミコライウの集合住宅を攻撃し、1人が死亡、23人がケガをしていました。
アメリカの政策研究機関「戦争研究所」による最新の分析では、ロシアがミサイルを高度や軌道を様々に変えて発射することで、ウクライナの防空システムをかく乱しようとしていると指摘しています。