ロシア検察庁、千島連盟を「好ましくない組織」に指定
ロシア検察庁は21日、北方領土の元島民らでつくる公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟を、「ロシアにおいて好ましくない組織」に指定しました。
ロシアは連邦法で、安全保障に脅威を与える可能性のある非政府団体を「好ましくない組織」に指定しています。ロシアの検察庁は21日、千島歯舞諸島居住者連盟について「ロシアの領土保全の侵害を目的としていて、憲法秩序と安全を脅かしている」として、「好ましくない組織」に指定しました。
千島連盟は、北方領土の元島民や家族らの団体で領土返還の啓発活動や中断されたビザなし交流の窓口などの役割を担ってきました。
ロシアメディアによりますと、この指定によって千島連盟はロシアからホームページが閲覧できなくなるなどの制限を受けることになります。
ロシアの法務当局による「好ましくない組織」には、イギリスの調査報道機関「ベリングキャット」や、ソ連時代の反体制派サハロフ博士の「アンドレイサハロフ基金」など、81組織が指定されています。