韓国・尹大統領の弾劾訴追案を野党が提出 “戒厳令”宣言も…一転解除
韓国の尹錫悦大統領が一時「非常戒厳」を宣言したことをめぐり、野党は、4日午後、尹大統領の弾劾訴追案を国会に提出しました。
韓国メディアによりますと、野党は、4日午後、尹錫悦大統領が一時「非常戒厳」を宣言したことをうけ、弾劾訴追案を国会に提出しました。
弾劾案には、野党6党の全議員191人が賛同していて、早ければ6日金曜日にも本会議で採決することを目指しているということです。野党は弾劾に必要な3分の2の議席数には達していませんが、与党議員からの造反が出れば、弾劾訴追が可決される可能性も現実味を帯びてきています。
尹大統領は3日夜、野党が「体制の転覆を企てている」として、44年ぶりとなる「非常戒厳」を宣言しました。非常戒厳の宣言をうけ、一時的に政治活動が禁止され、国会には「戒厳司令部」の部隊が展開しました。
戒厳に反発する人々ともみ合いになったほか、一部は建物内へ侵入しました。部隊は議事堂内にも入ろうとしましたが、国会側が阻止したということです。
その後、非常戒厳の解除を求める決議案が可決されたことで、憲法の規定に基づき、尹大統領は要求を受け入れ、4日朝、戒厳を解除しました。
ソウル市民
「昨夜は知らなかったんだけど、朝起きると世の中が1回変わって、また変わっていた。国民として恥ずかしいです」
「あまりにも突然でよくわかりません。そんなこともあるのかなと思っています」
野党側は、また尹大統領らを内乱罪で告発するとしています。