フランス国民議会選挙 1回目の投票始まる 極右政党が第一党になる勢い
フランスで議会下院にあたる国民議会選挙の1回目の投票が始まりました。事前の予想では、極右政党が大幅に議席を増やして第一党になる勢いで、過半数を得られるかが焦点です。
30日に投票が始まった国民議会選挙では、極右政党「国民連合」が支持を急拡大しています。28日時点の世論調査では、支持率のトップは「国民連合」で36.5%、次いで左派連合が29%、マクロン大統領率いる与党連合は3位の20.5%で、大幅に議席を減らすとみられています。
国民連合は28歳のバルデラ氏が党首を務め、自動車燃料の付加価値税をおよそ4分の1に引き下げると訴えるほか、移民政策では、フランスで生まれた場合にフランス国籍が得られる「出生地主義」を撤廃するなど、移民規制の強化を掲げています。
今回の選挙で史上初めて第一党になる可能性が高く、過半数を得られた場合はウクライナ支援や移民政策が大きく転換する可能性があります。
投票はこのあと日本時間午前3時に締め切られますが、候補者が過半数の票を獲得できなければ、来月7日に決選投票が行われます。