スペインで23日、総選挙の投開票が行われ、中道右派の野党「国民党」が第1党となりました。ただ、連立を組むとみられていた極右政党の議席を合わせても過半数には届かず、連立交渉は難航することが予想されます。

サンチェス政権の信任投票の意味合いもある今回の選挙を巡っては、事前の調査で野党が票を伸ばして政権交代が起きるとの見方が広がっていました。選挙の結果、中道右派の野党「国民党」は議席を増やして第1党となりました。

ただ、単独で過半数には届かず、連立を組むとみられていた極右政党「ボックス」の票も伸び悩み、2つの党を合わせても過半数には達しませんでした。

今回の選挙結果を受け、第1党となった国民党だけでなく、わずかに議席を増やしたサンチェス首相が率いる与党「社会労働党」も勝利宣言を行いました。社会労働党も他の少数政党との連立を模索するとしています。

与野党それぞれによる連立交渉は難航するとみられ、情勢は混沌としています。