スペインで総選挙の投票開始 野党「国民党」が第1党の勢い…極右政党との連立かが焦点に
スペインで23日、総選挙の投票が始まりました。事前の世論調査では中道右派の野党「国民党」が第1党となる勢いで、極右政党と連立を組むかが焦点となっています。
スペイン総選挙は、ことし5月の統一地方選挙でサンチェス首相率いる中道左派の与党「社会労働党」が大敗し、議会が解散されたことで行われました。
選挙戦では与党側が景気回復など経済面の実績をアピールしたのに対し、野党側は「実際には経済は回復しておらず、与党は政権運営で地方の独立運動を推進する政党と協力している」などと批判しました。
サンチェス政権の是非を問う信任投票の様相を呈する中、事前の世論調査では、中道右派の野党「国民党」が第1党となり、与党「社会労働党」は追う展開となっていて、5年ぶりに政権交代する可能性があります。
ただ、国民党は単独では過半数に届かず、移民政策の厳格化などを掲げる極右政党「ボックス」と連立を組むとの見方も出ています。
大勢は日本時間の24日朝にも判明する見通しです。