“Hot Japan”外国人に聞く「私の国の暑さ対策」 スペインの定番はトマト使った冷製スープ
11日の東京の最高気温は34.3℃でした。毎年経験していても、うだるようなこの暑さを、外国人のみなさんは、いったいどう感じているのか。日本人とは違った乗り切り方を取材しました。
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フランス・パリから来た人
「暑すぎる。パリの10倍は暑いですね」
アメリカ・シカゴから来た人
「溶けてしまいそう」
カナダ・トロントから来た人
「日本の方が、湿度がすごいね。トロントはもうちょっと、風通しがいいというか」
日本を暑いと思うのは、万国共通。
アメリカ・シアトルから
「日傘。シアトルでは雨の時しか使わないので、これはとてもいいアイデアだと思います」
イギリス・ロンドンから来た人
「これは雨用の傘だけど、日差しを防ぐためにさしています。この方法おすすめですよ」
イギリスから来た人
「暑くてそこで(扇風機)買った」
ハンディタイプの扇風機を買ったという人がかぶっていた帽子にはタグが着いていました。
イギリスから来た人
「(帽子も)2分前にそこで買ったばかりなので」
日本で慌てて暑さ対策グッズを買う人がいました。
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さらに、日本とは違う、自分の国ならではの夏の乗り切り方はなにか聞いてみました。
フランス・パリから来た人
「ワイン、氷を入れてワイン飲むかな」
ドバイから来た人
「ここでは外に出られるけど、ドバイでは暑すぎるので出られません。ミルクと紅茶にカルダモンを入れた飲み物を飲みます」
カルダモンはカレーなどにも入っているスパイスで、発汗を促して体温を下げるはたらきがあるといいます。
さらに、トマトを使った冷製スープ「ガスパチョ」を毎日飲むという人もいました。
スペインから来た人
「『ガスパチョ』を食べます」
「氷と一緒に冷蔵庫に入れておきます」
実はスペインでは、このガスパチョが熱中症対策の定番料理だといいます。水を飲む感覚で野菜をたっぷりとれるうえに、作り方も簡単です。日本で料理教室などを行っているスペイン人のカルロスさんに教えてもらいました。
家庭によって作り方は異なるということですが、トマト・きゅうり・にんにく・タマネギなどの野菜を切り、調味料の塩・オリーブオイル・お酢と一緒に氷を入れるのがカルロスさん流です。
ラ・タペリア カルロス・ベロカルさん
「ガスパチョね~冷たいのが一番おいしい。ぬるいのがあんまり」
できるだけ冷たくすることが、おいしく作る秘訣だといいます。材料をすべてミキサーにかければ、できあがりです。
ラ・タペリア カルロス・ベロカルさん
「外で仕事、帰りながら冷蔵庫開けて、ガスパチョ出してそのまま飲む。テレビを見ながらとか」
外国人から暑さを乗り切る知恵を学ぶことは、今年の厳しい暑さを耐え抜くヒントになるかもしれません。