スペイン総選挙投開票、中道右派野党「国民党」第1党の見通し 単独過半数は届かず、極右政党「ボックス」と連立組むかが焦点に
スペインで23日、総選挙の投開票が行われ、中道右派の野党「国民党」が第1党になる見通しとなりました。ただ、国民党は単独過半数には届かず、極右政党と連立を組むかが、今後の焦点となっています。
スペイン総選挙は、今年5月の統一地方選挙で、サンチェス首相率いる中道左派の与党「社会労働党」が大敗し、議会が解散されたことで行われました。
選挙戦はサンチェス政権の是非を問う信任投票の様相を呈しましたが、スペインメディアによりますと、中道右派の野党「国民党」が第1党になる見通しとなりました。5年ぶりに政権交代する可能性が高まっています。
ただ、国民党は単独では過半数には届かず、移民政策の厳格化などを掲げ、LGBTQの権利拡大に慎重な姿勢を示す極右政党「ボックス」と連立を組むとの見方が出ています。
極右政党が政権入りすれば、1970年代まで続いたフランコ独裁政権後、初めてで、国民党が「ボックス」と連立を組むかが今後の焦点です。