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GDP伸びるも失業率17%超 若者の就職難…ゆがむ中国経済

2022年10月25日 5:38
GDP伸びるも失業率17%超 若者の就職難…ゆがむ中国経済

中国政府は、今年7月から9月のGDP=国内総生産の伸び率が去年の同じ時期に比べ3.9%のプラスにとどまったと発表しましたが、若者の就職難が特に深刻で失業率は17.9%にのぼっています。森葉月記者の報告です。

GDPの伸び率が3.9%にとどまったことで、習近平政権が今年春に打ち出していた5.5%前後の成長目標の達成は絶望的な状況になりました。習主席がこだわるゼロコロナ政策などの影響は深刻です。

しかし、政権批判につながりかねないこの数字は新体制が順調に発足した後に発表されました。特に深刻なのが若者の失業率で17.9%にのぼりました。

北京市内の人材紹介会社にも若者からの相談がコロナ後は特に増えているといいます。

人材紹介会社・PERSOLKELLY 渡辺将法さん「特にコロナ後は厳しくて、なかなか仕事も見つからなくて2年も3年も探している人が多い 」

大卒では仕事が見つからないため大学院への進学も急増、しかし、院卒でも就職難は深刻です。

日本の大学院を卒業した28歳の常さんも1年以上、新しい仕事を探しています。

常剣雄さん「(Qまわりの人も心配している?)心配しています」

当初は日本語を生かした仕事を探していましたが、求人が少なく今は職種を問わず採用試験を受けていますが見つかりません。まわりでもゼロコロナの影響で職を失う人が増えているといいます。

常剣雄さん「コロナに感染するより食べ物も仕事も給料もなく生きられない方が怖い」

ゼロコロナにこだわる習政権の下で経済のゆがみが進んでいます。