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国連総会で近く採決…“ロシア非難の決議案”全容判明

2022年3月1日 7:18
国連総会で近く採決…“ロシア非難の決議案”全容判明

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐり開かれている国連総会の緊急特別会合で、近く採決されるロシアを非難する決議案の全容が判明しました。

NNNが入手した決議案の最終版では、ロシアによるウクライナ侵攻について「最も強い言葉で遺憾の意を表する」とした上で、ロシアに対し「完全かつ無条件で軍を即時撤退させること」や、親ロシア派地域の独立承認を「無条件で即時に撤回すること」を求めています。

国連外交筋によりますと、当初の決議案では、「最も強い言葉で非難する」との文言が含まれていましたが、最終版では表現が変更されたということです。決議案に賛成する国を少しでも増やし、ロシアの孤立を強調させる狙いがあるとみられます。

また、決議案では、ロシアによる「特別軍事作戦」宣言や、プーチン大統領が核戦力を念頭にロシア軍の戦力を特別警戒態勢にするよう命じたことを非難。その上で、ロシアによる軍事侵攻は、「国連憲章に違反する」と明記されています。

総会決議には、安保理決議のような法的拘束力はありませんが、国際社会の総意としての意味を持つため、何か国が賛成するかが焦点となります。決議案の採決は、早ければ2日にも行われる見込みです。