北朝鮮の金正恩総書記は台風被害を受けた農場を視察し、復旧のための農薬散布に軍の輸送機を動員するよう指示しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、台風被害を受けた東部の江原道の農場を金正恩総書記が訪れ、現地指導したと、18日に伝えました。冠水した田畑の農作物の生育状態を改善するため、空軍のヘリコプターや軽輸送機を動員するよう指示し、農薬を散布したということです。

金総書記は、今年の穀物の生産目標を必ず達成するために「全国のどの農場でも、多くの収穫を得る成果を収めなければならない」と強調しました。

韓国の情報機関は17日、北朝鮮で今年7月までにおよそ240人が餓死したとの見方を示しました。ここ5年間の平均よりも2倍以上に増加していて、食糧事情が今年は非常に悪化していると分析しています。