台湾地震“倒壊”ビルの解体始まる 12人死亡、1000人以上がケガ
台湾東部沖で発生した地震で、現在も600人以上が孤立している山間部の太魯閣峡谷では、日本人2人も救出されました。
台湾東部沖で3日に発生した地震では、これまでに12人が死亡し、1000人以上がケガをしています。
被害が大きかった花蓮では、地震により大きく傾いたビルの解体が始まりました。台湾メディアによりますと、このビルは9階建てで、70世帯以上が暮らしていましたが、地震で下層部が押しつぶされ1人が死亡しています。
ビルの管理業者によりますと、花蓮では、体に感じる地震が相次いでいて、ビルが完全に倒れ被害が拡大する恐れもあったため、解体を急いだということです。今後は解体作業を続けながら、コンクリートや鉄筋の強度が適切だったかなど、調査を行うとしています。
一方、山間部の観光地・太魯閣峡谷では、落石などで道路が寸断され、600人以上がホテルなどに取り残されていて、ヘリコプターなどによる救助が進められています。5日午後には、観光で台湾を訪れ、ホテル内で孤立していた日本人の親子2人も救出されました。
日本人親子
「最初から地滑りがひどかった。周りの山から」「煙がすごい上がってて」
「無事にここに来れて、下の方に来れて本当によかった」
救助を待つ人々には食料などの救援物資が届けられているということですが、地震発生から4日目を迎え、孤立の長期化が懸念されています。