北京五輪まで1か月 チケット販売決まらず
開幕までひと月あまりとなった北京冬季オリンピック。しかし、いまだチケットの販売も決まっておらず、中国側は難しい判断を迫られています。
先週、河北省の張家口にある競技会場が公開されました。
森本隼裕記者「ジャンプ台の周りを見てもほとんど雪が積もっていない。なので人工降雪機が常に稼働している」
オリンピックに向け、降雪量の少ない山に新設されたジャンプ台。6000人を収容する観客席もほぼ完成していました。その横には、感染の疑いがある人が出た場合に備え、“隔離スペース”も用意されています。
取材中は、記者の移動履歴やPCR検査の結果なども厳しくチェック。担当者は「会場の感染対策は万全だ」と強調しました。
しかし、中国側は現時点でどの程度、観客を入れて開催するか最終判断をしていません。北京大会はあと1か月あまりに迫りながら、チケットの販売方法すら公表されておらず、直前の決定に混乱も予想されます。
中国では今月、オミクロン株への感染も確認されたほか、大都市・西安で事実上のロックダウンに入るなど予断を許さない状況が続いており、中国側は難しい判断を迫られそうです。