金総書記“軍事力を引き続き強化”方針示す
北朝鮮の金正恩総書記は、朝鮮労働党の重要会議で、軍事力を引き続き強化する方針を示しました。一方、アメリカや韓国に対する具体的な言及は伝えられていません。
元日の「労働新聞」は、先月27日から31日まで行われていた朝鮮労働党の中央委員会総会の内容を伝えました。総会の中で金正恩総書記は「日ごとに不安定になっている朝鮮半島の軍事的環境と国際情勢は、国家防衛力の強化を推し進めることを求めている」と指摘し、兵器開発を引き続き強化する方針を明らかにしました。
その上で「北南関係と対外活動で堅持すべき原則的問題と戦術的方向」を示したということですが、アメリカや韓国に対する具体的な言及や政策は明らかになっていません。
また、「非常防疫事業が国家活動の第1順位」とも述べていて、新型コロナウイルス対応や国内の厳しい経済状況の中で、対外政策については模索が続くものとみられます。