来月開幕する北京冬季オリンピックに、韓国の文在寅大統領が出席を検討していないことが明らかになりました。

これは１２日夜、韓国大統領府の関係者が明らかにしたもので、北京冬季オリンピックへの文在寅大統領の出席については、「検討していない」ということです。ただ、「慣例を参考にして、適切な代表団の派遣を検討している」としています。

文大統領は先月、“外交的ボイコット”については、「アメリカをはじめとするどの国からも勧誘されたことはなく、韓国政府として検討していない」と述べていました。

文政権は当初、北京冬季オリンピックを北朝鮮との対話の機会にする構想を描いていましたが、今月、北朝鮮が公式にオリンピックへの不参加を表明。南北対話の機会になり得ないことや、外交的ボイコットを行うアメリカなどの動向を踏まえ、大統領自身の出席は見送る判断をしたものとみられます。