米研究“母乳からコロナ感染のおそれなし”
新型コロナウイルスに感染した母親から、母乳を通じてウイルスが赤ちゃんに感染するおそれはないとする研究結果を、アメリカの大学が発表しました。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームは、新型ウイルスの検査で陽性となった人や、症状があり感染が疑われる人など、合わせて110人の授乳中の女性の母乳を分析しました。その結果、母乳から感染力のあるウイルスは検出されなかったということです。
一方で、7人の母乳からは新型ウイルスの遺伝物質が見つかりましたが、感染力があるウイルスを培養することはできず、研究チームは、「感染した母親の母乳による育児は危険ではない」と結論づけています。
CDC=疾病対策センターは、感染中も手洗いなどをした上で授乳を続けることや、授乳中の女性もワクチンを接種することを推奨していて、今回の研究結果は、その指針を裏付ける内容です。