北ミサイルで安保理会合 一致の対応とれず
北朝鮮がミサイル発射などの挑発行為を繰り返していることを受け、国連の安全保障理事会は20日、緊急会合を開きましたが、安保理として一致した対応はとれませんでした。
北朝鮮による相次ぐミサイル発射をめぐり、国連安保理は20日、非公開の緊急会合を開きました。
会合に先立ってアメリカやイギリスなど安保理理事国のうちの7か国と日本は、「北朝鮮による不法行為は国際平和と安全に対する脅威だ」として、安保理が一丸となってミサイル発射を非難するよう呼びかけました。
しかし、会合では、中国やロシアとの足並みが揃わず安保理としての声明を出すなどの一致した対応を取ることはできませんでした。
また、アメリカが提案していた追加の制裁案についても、中国とロシアが「検討に時間を要する」などと留保し、賛同しなかったことがわかりました。
会合終了後、国連日本代表部の石兼大使は、「制裁の強化が必要だ」と述べ、安保理理事国との連携を強めていく考えを示しました。