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北京五輪まで2週間…現地の盛り上がりは?

2022年1月22日 11:53
北京五輪まで2週間…現地の盛り上がりは?

中国の威信をかけた北京オリンピックが、2週間後に開幕します。習近平国家主席は「ウィンタースポーツ大国」を目指し、施設の整備などを強力に進めてきました。ただ新型コロナウイルスの影響もあり、市民の関心や盛り上がりは今ひとつ。現地で取材しました。

■銅像も…バッハ会長を「知らない」

中国・北京市にある公園を訪ねました。

オリンピックを盛り上げる狙いか、「トーマスバッハ」と書かれたIOCバッハ会長の銅像が設置されていますが、知名度は今ひとつです。

ある北京市民は「過去の会長は知っているけど、今の会長はよく知りません」と言います。

■尻に「ぬいぐるみ」…スキー初心者

雪がほとんど積もらないという、湖南省・長沙(ちょうさ)市の屋内スキー場を訪ねました。

スキー利用客
「(スキーは)初めてです。私も体験したくて来ました」

ゲレンデで目立つのは、初心者の姿でした。亀などのぬいぐるみをクッションにして、お尻をカバーしている人もいます。中国では、冬のスポーツに無縁だったという人も多いといいます。

この巨大なスキー場は、鉱山の跡地を利用し、地下深くに作られました。

■授業で冬スポーツも…盛り上がりは

「ウインタースポーツ大国」を目指して号令をかけたのが、習近平国家主席です。「中国のウインタースポーツ人口を3億人に増やす」と、五輪招致時の“公約”に掲げました。

ショッピングモールにアイスホッケー場ができたり、各地の小中学校で冬スポーツの授業が導入されたりと、力技で盛り上げを図ります。

ただ、北京市民からは「よく分かりません。冬のオリンピックに興味がないので」「新型コロナ(ウイルス)もあるので、2008年の北京オリンピックほど盛り上がっていません」といった声が聞かれました。

新型コロナ対策のため、一般チケットは販売中止になりました。国家の威信をかけたオリンピックは、2週間後に始まります。

(1月21日『news zero』より)