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モスクワ銃乱射 死者133人に 容疑者11人を拘束

2024年3月24日 1:04

ロシア・モスクワ郊外のコンサート会場で起きた銃乱射事件で、当局は容疑者11人を拘束したと発表しました。死者は133人にのぼり、プーチン大統領は「野蛮なテロ」だと非難しました。

22日夜、事件が起きたときのコンサート会場の映像です。

銃声が鳴り響き、観客らが悲鳴をあげながら逃げる様子が映っています。

逃げる人々
「落ち着け 落ち着け」「ゆっくり上へ、ゆっくり出て!」

動画を撮影した男性
「銃声の連発でした。みんなパニック状態、悲鳴を上げぶつかりあいました。転げ落ちたり、互いに踏みこえて逃げました」

ロシアメディアによりますと、ロックバンドの公演が始まる前に、迷彩服をきた数人の男が侵入して観客に向けて銃を乱射し、爆発物を投げるなどして大規模な火災も発生しました。

ロシア当局は、これまでに133人の死亡を確認したと明らかにしています。

現場近くにもうけられた安否確認センターには、巻き込まれた人の家族らが訪れていますが、建物の天井が崩落し、がれきの下敷きになった人もいるということで、地元知事はさらに死者数が増えるとしています。

捜査当局は、現場で押収した銃や弾薬と監視カメラの映像の分析などをすすめていて、実行犯4人を含む11人を拘束したと発表しました。

ロイター通信などは、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出したと報じていますが、プーチン大統領は事件をうけてメッセージを発表し「血なまぐさい野蛮なテロ攻撃だ」と非難した上で、ウクライナの関与を示唆しました。

プーチン大統領
「彼ら(容疑者ら)は逃亡を図り、ウクライナに向かっていた。ウクライナ側には国境を越えるための窓口が用意されていた」

一方、ウクライナ側は関与を否定していて、国防省は22日のSNSへの投稿で、「事件は、プーチン大統領の指示を受けたロシアの特殊部隊によるもので、ウクライナに対するさらなる攻撃を正当化するための挑発だ」と主張しています。