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イラン、イスラエル周辺国に攻撃72時間前“通知” 米側は否定

2024年4月15日 11:41

イランは大使館空爆に対するイスラエルへの報復は終わったとする一方で、イスラエルが反撃すれば、さらに大規模な攻撃を行うと警告しています。

ロイター通信によりますと、イランの外相は14日、トルコの外相と電話会談し、イスラエルに対する報復攻撃は終わったと伝えたということです。また、イスラエルの周辺国にも攻撃の72時間前に通知していたと明らかにしましたが、アメリカ側はこれを否定しています。

イラン軍の参謀総長は国営テレビに出演し、「イスラエルの政権が報復すれば次の作戦はさらに大規模なものになるだろう」と警告しました。

また「アメリカにはイスラエルを支援すれば、アメリカ軍の基地が攻撃対象となると伝えた」とけん制しています。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、戦時内閣のメンバーらとイランへの対応を協議しました。

戦時内閣としてイランへの報復は支持するものの、時期や規模について意見が分かれているということで、近く協議が再開される見込みです。

これに先立ち、アメリカ・メディアはバイデン大統領がネタニヤフ首相にイランへの報復に反対すると伝えた上で、アメリカは反撃に参加せず支援もしないと述べたと報じています。

事態が緊迫する中、G7(=主要7か国)の首脳もオンラインで協議し、イランの攻撃について「最も強い言葉で明確に非難する」との声明を出しました。

アメリカ政府高官によりますと、複数の首脳が今回の攻撃を主導したイラン革命防衛隊をテロ組織に指定することを求めていて、イランへの追加制裁も検討されているということです。