報復のイラン「この問題は終結した」 イスラエルが対抗措置の構えも
イランが大使館空爆の報復としてイスラエルを攻撃しました。イラン側は報復が今回で終了したことを示唆していますが、イスラエル側は対抗措置をとる構えもみせています。
イスラエル軍は、SNSで「イランから数十発の地対地ミサイルが発射され、同盟国とともに大部分を迎撃した」と発表しました。南部の軍の基地を含め、軽微な被害が生じ少女1人が迎撃した際の破片でケガをしたということです。イスラエルメディアは、イランは200発以上のミサイルや無人機で攻撃したと伝えています。
今月1日にシリアにあるイラン大使館の関連施設への空爆はイスラエルによるものだとして、イランは報復措置を取ることを表明していました。イランの国連代表部はSNSで、今回の軍事行動は、国連憲章の合法的な自衛権に基づいたものだとした上で、「この問題は終結したものとみなすことができる」として、報復が終了した可能性を示唆しました。一方で、「イスラエル政権が再び過ちを犯すことがあれば、イランの対応はより厳しくなる。アメリカは介入すべきではない」と警告しています。
地元メディアによりますと、イスラエルは、前例のないイランの攻撃に対し、「重大な対応」を計画しているということで、イスラエルの出方次第では事態がさらに緊迫する恐れがあります。