イラン革命防衛隊、イスラエル関連船舶をだ捕 大使館空爆めぐる報復措置か
イラン革命防衛隊は13日、ホルムズ海峡付近でイスラエルと関連する船舶をだ捕しました。イラン大使館の空爆をめぐる、イスラエルへの報復措置の可能性があります。
イランの国営通信は13日、中東のホルムズ海峡付近でイラン革命防衛隊が、イスラエルの実業家が関与するポルトガル船籍の貨物船をだ捕したと報じました。革命防衛隊の海軍部隊がヘリコプターから乗り込み、イランの領海へと向かったということです。
ロイター通信によりますと、船には25人が乗っていて、運航会社は船と乗組員の安全な返還のため「関係当局と協力している」としています。
イスラエルとイランをめぐっては今月1日、シリアにあるイラン大使館の関連施設への空爆で革命防衛隊の幹部らが死亡し、イラン側は、イスラエルによるものだとして報復措置を取ることを表明していました。
これまでにイラン側の正式な声明はありませんが、今回の船舶のだ捕がイスラエルへの報復措置の可能性があります。
一方、イスラエルのカッツ外相は、「国際法違反の海賊行為だ」と強く非難していて、今後の両国の対応次第では、中東情勢がさらに悪化する懸念が高まっています。