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北朝鮮テコンドー選手団か 国境の橋を越え中国へ 新型コロナ拡大以降で初 “国境開放”の兆しか 新たな橋の開通も…

2023年8月16日 19:23
北朝鮮テコンドー選手団か 国境の橋を越え中国へ 新型コロナ拡大以降で初 “国境開放”の兆しか 新たな橋の開通も…

北朝鮮のテコンドー選手団とみられる集団を乗せた2台のバスが、中国に到着する様子をNNNのカメラが捉えました。カザフスタンで開かれる世界選手権に向かうとみられ、北朝鮮が国際大会に選手を派遣するのは、新型コロナの感染拡大以降、初めてのことです。

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日本時間午前11時頃、中国・遼寧省丹東にある中国と北朝鮮を結ぶ橋にあらわれたのは2台のバスでした。

記者
「バスが北朝鮮に向かって走っていっています」

この橋を、車が走ることはめったにありません。約1時間後、今度は2台のバスが北朝鮮側から再び中国側へ。バスに乗っているとみられるのは、北朝鮮のテコンドーの代表選手たちです。今週、カザフスタンで行われる世界選手権に参加するため、移動しているとみられます。

バスは中国への入国手続きを行う税関施設に到着。ユニフォームでしょうか、そろいの服に身を包んだ人々の姿を、NNNのカメラが捉えました。その多くが若者で、少なくとも40人以上の姿が確認できます。大きなスーツケースのようなものが並んでいます。人々は順番に、建物の中へ入っていきました。

北朝鮮が国際大会に選手を派遣するのは、新型コロナの感染拡大以降、初めてのことです。

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この3年半以上、感染対策を理由に国境を越える人の往来も厳しく制限してきた北朝鮮。その影響か、国内では物資や食料不足が深刻化しているという見方も出ています。

16日朝、北朝鮮側の様子を撮影すると-。

記者
「朝早くから多くの人が何か作業しています。畑を耕そうとしているのか、何か作ろうとしているのかもしれない。かなり暑いんでしょうね、多くの人は上半身裸で働いています」

一方で中国側には、長年、北朝鮮に帰れないまま暮らしている人たちも多くいます。中国・遼寧省丹東にあるレストランの従業員に話を聞きました。

北朝鮮からきたレストランの従業員
「平壌(北朝鮮の首都)から来ました、2019年に」

――北朝鮮の家族に会いたくないですか?

北朝鮮からきたレストランの従業員
「会いたいです。会いたくないわけがないですよ。いつ国境が開放されるか分からないので。とても帰りたいです」

ただ、北朝鮮は最近になり“国境を開放”するような動きを見せています。先月下旬には、国内の祝賀行事に中国やロシアの代表団を招待し、今回は国際大会に代表選手を派遣。さらに来月には中国で開かれるアジア大会にも、参加する見通しだといいます。

国境開放の兆しが見え始めた北朝鮮。中国とを結ぶ“新たな橋”の開通も控えています。この橋の様子を見に行くと-。

記者
「橋の上を1台の車が走ってきました。乗っているのは警察官ですかね」

新たな橋では警備が行われていました。もし開通されれば、貿易拡大の起爆剤となりそうです。

ただ、依然として外部からのウイルス流入には警戒しているとみられ、人的往来がいつ本格的に再開するかは不透明なままです。