ニジェール情勢めぐり西アフリカ諸国首脳ら緊急会合 “待機部隊派遣に向け準備”決定
西アフリカのニジェールで起きたクーデターをめぐり、西アフリカ諸国の首脳らが10日、緊急の会合を開き、軍事介入に備え、待機部隊の派遣に向けた準備を始めることを決定しました。
クーデターが起きているニジェールをめぐっては、ECOWAS(=西アフリカ諸国経済共同体)が、武力行使も辞さない構えを示した上で、6日を期限として、拘束されているバズム大統領の復権を求めていました。しかし、軍事政権側は新しい内閣の発足を宣言するなど、要求に応じない構えです。
こうした中、ECOWASは10日、首脳らによる緊急の会合を開きました。会合後、首脳らは、「総力を結集し、平和的解決をもたらすことができるよう望んでいる」と外交努力を続ける姿勢を示した一方、「最後の手段としての武力行使も含め、いかなる選択肢も除外されない」として、待機部隊の派遣に向けた準備を始めることを決定しました。
しかし、AP通信は、軍事政権側がアメリカ国務省高官との会談時に、「周辺国が軍事介入をした場合、バズム大統領を殺害する」と警告したと報じていて、バズム大統領の安否への懸念が強まっています。