西アフリカのニジェールで起きたクーデターをめぐり、アメリカ国務省高官と軍事政権幹部が7日に直接会談したことが、明らかになりました。

ロイター通信によりますと、アメリカ国務省のヌーランド副長官代行はニジェールの首都ニアメーで7日、軍事政権の幹部らと会談したということです。ヌーランド氏が記者団に明らかにしたもので、およそ2時間の会談は「非常に率直で、時にかなり難しい」ものとなり、民主的な秩序回復のための提案をしましたが、軍事政権側はほとんど興味を示さなかったということです。

ヌーランド氏は拘束されているバズム大統領や軍事政権トップのチアニ将軍との面会を求めたものの、許可されませんでした。

こうした中、AP通信などによりますと、ECOWAS＝西アフリカ諸国経済共同体は、10日にナイジェリアで首脳会議を開催し、ニジェールへの対応を協議します。「大統領を復権させなければ武力行使も辞さない」と、強く警告していましたが、聞き入れられないまま6日の期限を迎えていました。

軍事政権側は6日夜、近隣の国で軍事介入の準備が進められているとして領土上空の飛行を禁止したほか、7日には、財務相経験者を首相に任命したと発表するなど、権力掌握の既成事実化を進めています。