国連人権理事会 ロシアの“理事国の資格停止”決議を採択 ロシア「自分から辞めた」
国連総会で7日、国連人権理事会でのロシアの理事国の資格を停止する決議が、93か国の賛成により採択されました。国連本部から中継です。
決議が採択された直後、ロシアは「非合法的かつ政治的動機に基づく措置だ」と激しく反発し、国連人権理事会を「自分から辞めた」と主張しました。
会合の冒頭、ウクライナの国連大使は「ロシアは隣国の民間人を殺害し、支配しようとしている」と強く批判した上で、決議案への賛成を呼びかけました。
決議案では、「ウクライナでロシアによる組織的な人権侵害があったという報告に対し、重大な懸念を表明する」と明記した上で、人権理事会でのロシアの理事国資格の停止を求めています。
決議は93か国が賛成し採択されましたが、反対や棄権に回った国が多かったため、採択の瞬間は議場に拍手がわくなどの熱気はありませんでした。
採択後の演説で、ロシアは「自分から辞めた」と主張し、イギリスが「解雇された人間が辞表を提出するようなものだ」と揶揄する一幕もありました。
今回の決議によって、国際社会におけるロシアの孤立がより鮮明となっています。