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警戒の中で救出活動 現地から記者報告

2010年3月3日 20:06

 南米・チリの大地震で、夜間外出禁止令が出されている震源近くの街・コンセプシオンから高田紀明記者が報告。

 コンセプシオンでは、大きな揺れによる建物の倒壊や道路の陥没などの被害が多く見られる。根元から引きちぎられたように折れたアパートの倒壊現場では、まだ行方がわかっていない住人の救出活動が24時間態勢で懸命に行われている。

 地震後、スーパーなどで略奪や放火が相次ぎ、街の至る所で軍隊が警戒にあたっている。しかし、住民に対して夕方から翌日昼まで外出禁止令も出ていることなどから、街の治安は徐々に落ち着きを取り戻している。

 チリで地震により死亡した人の数は、約800人と発表されている。そのうち、津波に襲われた沿岸部の街でも多くの人が死亡している。取材した街では、押し寄せた波は10メートルにも達した。

 被災地では、軍隊が厳しく警戒する中、救出、救援活動が続けられている。