上海万博、最大規模のリハーサル

中国・上海で来月1日に開幕する上海万博で25日、約40万人を実際に会場に入れてこれまでで最大規模となるリハーサルが行われた。
巨大な人形やダイナミックな映像が目玉のスペイン館は、リハーサルとはいえ、本番さながらに人気を集めていた。リハーサルはこれまでで最大規模で、今回が5回目となるが、列の割り込みやゴミのポイ捨ては相変わらずだった。日本館では、待ち時間が2時間半に及ぶ長い列ができたが、マナーの悪さはここでも目立った。
また、設備面でも課題が残った。休憩スペースが限られているため、芝生や花壇に座り込む人が見受けられた。
これまでのリハーサルによって、改善点もあった。食事の価格やレストランの数について不満が相次いだことを受け、急きょ、臨時のテントが設けられ、パンなどの安い食べ物が売られるようになった。また、食べ物を持ち込む人も増え、レストランでの混雑はある程度解消されていた。
今回のリハーサルは40万人が参加する大規模な実験だったが、大きな混乱もなく、おおむね順調に終わったといえそうだ。