中豪首脳会談 習主席、両国の関係改善に意欲
中国の習近平国家主席とオーストラリアのアルバニージー首相が6日、北京で会談し、習主席は両国の関係改善に意欲を見せました。
中国とオーストラリアは、オーストラリアが2020年に新型コロナウイルスの起源をめぐって中国での調査を求めたことなどから関係が冷え込んでいましたが、去年、アルバニージー政権が発足して以降、関係改善に向けた動きが進んでいます。
中国メディアによりますと、習主席は6日、オーストラリアのアルバニージー首相との会談で「中豪両国は関係改善と発展に向けた正しい道を歩み始めた」「両国は歴史問題や根本的な利益の衝突がなく、互いが信頼するパートナーとなりえる」と述べ、関係改善を進めることに意欲を見せました。
一方で、習主席は「『小さなグループ』をつくっても、世界が直面する困難は解決できない。アジア太平洋地域を混乱に陥れようとする企てに対して、われわれは、警告し反対する」と述べ、オーストラリアがアメリカや日本などと連携を強める動きに対し、くぎを刺しました。
また、中国側によると、アルバニージー首相も経済面などで関係強化に前向きな姿勢を示したということです。