猛暑で干ばつのロシア 穀物輸出を一時停止
記録的猛暑で干ばつが広がっているロシアは5日、小麦などの穀物の輸出を一時停止することを決めた。
ロシアではこの夏、記録的な猛暑の影響で干ばつの被害が広がり、国内の小麦の価格が上昇している。これを防ぐため、プーチン首相は5日、小麦などの穀物の輸出を一時的に停止することを決めた。今月15日から年内いっぱい停止される。
これを受けて、アメリカ・シカゴ商品取引所の小麦先物相場は5日、急上昇した。9月渡しの価格が一時、値幅制限いっぱいまで上がり、1年11か月ぶりの高値を付け、世界の小麦価格に影響が出始めている。日本はロシアから食料用の小麦は輸入していないが、小麦の86%を輸入に頼っていて、食品メーカーへの影響が懸念される。