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英・ロンドン外為で15年ぶりの円高水準

2010年8月12日 1:30

 11日のイギリス・ロンドン外国為替市場は、対ドルで一時1ドル=84円72銭をつけた。

 ロンドン外為市場は、11日の取引開始から円買いに圧力がかかり、日本時間11日午後8時過ぎに一時1ドル=84円72銭をつけた。この水準は95年以来、約15年ぶりとなる。

 これは、前日にアメリカのFRB(=連邦準備制度理事会)が「量的緩和を続ける」と明言したことに反応したもので、ロンドン外為市場では「アメリカで低金利が長期化するのは必至」として、「リスク回避」のため円買いが進んだとみられている。

 「三菱東京UFJ銀行」エコノミスト・武田紀久子氏は「当面は厳しい状況が続いて、80円台前半での推移は避けられないが、一層の大幅な円高を呼び起こす材料は出てきていない」と分析している。

 ロンドン外為市場は日本時間11日午後11時40分現在、1ドル=85円15銭で取引されている。