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NYダウ、量的緩和終了も小幅な値動き

2014年10月30日 7:48

 29日はアメリカの金融緩和策の一つ、量的緩和の終了が決まったが、株式市場ではさまざまな受け止め方が入り交じった結果、大きな値動きにはならなかった。

 29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前日比31ドル44セント安の1万6974ドル31セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は、前日比15.07ポイント安の4549.23だった。

 この日、アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は、金融政策を決める会合で、景気テコ入れのための量的緩和を今月で終了することを決定した。

 ただ、市場関係者の注目はもう一つの柱である「ゼロ金利」策にいつ区切りをつけるかということに移っている。FRBはゼロ金利を相当な期間続けるとしているが、市場では最近の雇用情勢の改善を受けて、利上げが早い時期に行われるとの見方も出ている。

 今後の景気の行方について市場でもさまざまな見方が入り交じった結果、29日の株の値動きは大きくなかった。