引退後のシャトル 展示めぐり誘致合戦
来年、最後の飛行を終え、退役する予定のスペースシャトルの展示をめぐって、全米の博物館が誘致合戦を繰り広げている。
来年退役するのは、スペースシャトル「アトランティス」「ディスカバリー」「エンデバー」の3機。
退役後は、最も旧型のディスカバリーが首都・ワシントンの国立航空宇宙博物館に展示される予定となっているが、残りの2機の展示について、NASA(=アメリカ航空宇宙局)の宇宙センターなど全米で20以上の博物館が名乗りを上げている。
そのうちの一つが、ニューヨークにある、空母を転用したイントレピッド海洋航空宇宙博物館で、17日、州の議員が集まり、あらためて誘致を呼びかけた。ある議員は「スペースシャトルがあるべき場所は、ここニューヨークです。必ずかなえてみせます」と述べている。
スペースシャトルを受け入れるには移送関連の費用だけでも約26億円かかるが、博物館側は60億円以上の経済効果があるとみており、アメリカの象徴であるスペースシャトルの人気に大きな期待を寄せている。
展示される博物館は、今年冬までには決まる見通し。