APEC首脳会議閉幕 “自由貿易の重要性”焦点…議長に手応え
南米ペルーで開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が閉幕しました。
現地から中継です。
トランプ次期大統領を念頭に保護主義への警戒感が高まる中、自由貿易の重要性を訴えられるかが焦点でしたが、議長は手応えをにじませました。
ペルーの首都リマで開かれたAPECの首脳会議では、持続可能な成長のための貿易や投資の自由化などについて話し合われました。
トランプ次期大統領が、アメリカ第一主義や高い関税政策を掲げるなど保護主義に警戒感が高まる中、自由貿易の重要性をメッセージとして打ち出せるかが焦点となっていましたが、議長国ペルーのボルアルテ大統領は「豊かで平和かつ強靭なアジア太平洋共同体を構築し、グローバル経済の恩恵を享受できるようにする」ことなどで一致したと話しました。
一方、アメリカの裏庭とも呼ばれる南米ペルーで開港した中国資本主導の港については、アメリカから中国海軍による軍事利用の恐れがあるとの声も上がっていて、ボルアルテ大統領と会談したバイデン大統領は、インフラ投資では各国が「非常に高い透明性」を維持することが重要だと念を押した、ということです。