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中国・四川省徳陽で約1000人が反日デモ

2010年10月24日 2:10

 沖縄・尖閣諸島問題をめぐり、先週末、反日デモが行われた中国で23日、再びデモが起きた。インターネット上のデモの呼びかけを受け、当局は厳戒態勢を敷いていたが、四川省徳陽では約1000人が反日デモを行った。

 反日デモは日本時間23日午後3時過ぎ、徳陽で発生し、約1000人が日本製品のボイコットなどを叫び、デモ行進した。徳陽では、公安局が許可のないデモを禁止すると通告、厳戒態勢が敷かれていた。重慶の日本総領事館によると、日本人の被害の情報は入っていないが、中国当局は、日本テレビを含む一部の海外メディアを一時、拘束した。「反日デモに備えた安全確保」のためとしているが、メディアへの情報統制を強める狙いがあるとみられる。

 また、同じくデモが呼びかけられた湖南省長沙では、日系百貨店の周辺などで警備が強化されたが、デモはなかった。

 一方、中国のインターネットには、「デモを呼びかけた人の自由が警察により奪われた」と非難する書き込みがあったほか、香港のメディアは、西安や武漢などの大学生に対し、大学から出るなと当局が指示したと伝えていて、当局はデモ拡大を防ぐため神経をとがらせているもよう。