中国で反日デモ、警察の制止振り切る場面も
中国内陸部の大都市・重慶で26日、1000人規模の反日デモが行われた。一部では、デモ隊が警察の制止を振り切る場面もあった。
重慶は日中戦争当時に激しい爆撃を受けたこともあって、反日感情が強いとされる街だ。26日午後に行われたデモは、最初は200人から300人ほどの規模で始まり、通りかかった人たちが次々と参加して1000人規模にまで膨れ上がった。デモ隊は、日本製品のボイコットや沖縄・尖閣諸島の領有権などを主張しながら行進したが、商店や車を壊すなどの行為はなかった。
今回のデモは、警察がデモ隊のために交通規制を行うなど、いわば当局容認のデモ行為と言え、結果として市内では大渋滞が起きていた。一方で、デモ隊は警察の制止を振り切ったり、警察が解散させた後も別の場所で再びデモ活動を行ったりしていた。
いったん燃え上がった反日の炎は、警察でも抑え込むのが難しい一面をうかがわせ、今後、ほかの都市へ飛び火することが懸念される。