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クロマグロ国際会議、実質的な討議始まる

2010年11月19日 22:44

 フランス・パリで開かれている、大西洋クロマグロの来年の漁獲枠などを話し合う国際会議は19日、実質的な討議が始まった。漁獲枠がさらに削減されるかが焦点。

 ICCAT(=大西洋まぐろ類保存国際委員会)には日本、EU(=欧州連合)、アメリカなど48の国と地域が加盟している。去年の会議では、乱獲が指摘される大西洋クロマグロの漁獲枠を資源確保のため4割削減し、1万3500トンとすることを決定。今回、来年の漁獲枠をさらに削減するのかが焦点となっている。

 世界の漁獲量の8割を消費し、今年3月のワシントン条約締約国会議でクロマグロ国際取引禁止案を否決に持ち込んだ日本は「乱獲防止の先頭に立つ」と表明していて、資源管理のための対策を積極的に提案していく方針。

 会議は27日まで行われる。