エジプトの首都・カイロで２日、ムバラク大統領を支持するグループが反政府デモ隊と激しく衝突し、死傷者が出た。

　ムバラク大統領の早期退陣を求めるデモ隊が陣取るタハリール広場に２日午後、ムバラク大統領を支持するグループ数千人が乱入し、石を投げたり、殴り合ったりと激しい衝突に発展した。ロイター通信は、３人が死亡、１５００人がケガをしたと報じている。

　ムバラク大統領を支持するグループの動きには、政府の関与を疑う声も上がっている。また、広場に配置されている軍は、この衝突に介入しなかった。

　２日夜になっても双方のにらみ合いは続き、ロイター通信は、ムバラク大統領支持グループ側が発砲して７人がケガをしたと伝えた。